ワンウェイクラッチの価格は?タイプ別の価格帯と選定方法をわかりやすく解説
ワンウェイクラッチを検討する際、「価格はどれくらい?」「タイプによって何が違うの?」と疑問に思う方は多いのではないでしょうか。実際にワンウェイクラッチの価格は、構造の違い・トルク・サイズ・耐久性などによって大きく変わります。
今回の記事では、ワンウェイクラッチの価格帯の全体像から、タイプごとの違いと選び方まで解説します。
ワンウェイクラッチの価格の基本傾向
代表的なワンウェイクラッチを、価格が安い順に並べると以下のようになります。
ワンウェイクラッチの価格は、シンプルな構造のものは安価になり、構造が複雑で、サイズやトルクが大きくなるほど高価な傾向にあります。用途に必要なトルク、サイズ、耐久性に合わせて、最適なタイプのものを選ぶことが重要です。
ワンウェイクラッチタイプごとの特徴と価格要因
ワンウェイクラッチは、タイプによって構造や性能が大きく異なります。
ここからは、代表的なワンウェイクラッチのタイプごとに、
「どのような特徴があり、なぜ価格に差が出るのか」をわかりやすく説明します。
それぞれの価格の理由を知ることで、用途に合った選定のヒントに繋がります。
ばね(スプリング)タイプクラッチ|構造がシンプルで最も安価
構造が非常にシンプルで、小型・低トルク用途向けです。
コストを最優先した設計に向いていますが、価格が安い反面、高トルクや長寿命が必要な用途には不向きです。
TCMシリーズ|標準的な一体型クラッチ
クラッチエレメントとハウジングが最初から一体になっているタイプです。
滑り軸受付きのクラッチエレメントを内蔵しており、長寿命でメンテナンスフリーです。シャフトの許容公差が大きく、コストを抑えられる設計になっています。
TCKシリーズ|薄型・省スペース設計
ハウジングなしでクラッチエレメント単体でも購入可能なタイプです。
ギアやプーリー、レバー、カム形状のプラスチックハウジングへ圧入固定し使用することができます。薄い設計(幅が狭い)のため、省スペースが必要な場所に最適ですが、その分部品精度の要求が高くなり、コストが上がります。
TCJシリーズ|高トルク・高温対応型
TCKシリーズと同様にクラッチエレメント単体でも購入可能で、高温環境対応可能な強化仕様です。
そのため、TCKシリーズよりもコストが上がります。焼結ベアリング内蔵でベアリングを別に用意する必要がなく、注油も不要です。TOK製品の中で高トルク帯をカバーし、小型でも力強い動作が可能です。
シェル型クラッチ|中〜高価格帯
コンパクトで高トルクなワンウェイクラッチです。
一般的に金属製ハウジングに圧入固定します。そのためハウジングには一定の精度が求められますが、設計自由度が高く、使いやすさと性能のバランスが良い点が特徴的です。高トルクを発揮する為、コストはこれまでのワンウェイクラッチよりも高くなります。
ベアリング内蔵シェル型クラッチ|利便性重視
ベアリングとクラッチを一体化させており、組み付け工数を削減できます。
軸ブレを抑え、安定した動作が可能です。部品点数と加工工程が増えるため、通常のシェル型より価格は高くなります。
カムクラッチ|高価格帯
産業機械で多く使われる高性能タイプです。
非常に高いトルクで、高耐久・長寿命という特徴を持ちます。精密加工が必要で、高性能な分、価格も高めですが、過酷な環境では欠かせません。
ベアリング内蔵カムクラッチ|上位高価格帯
ベアリングとカム機構を一体化しており、高精度・高信頼性を実現しています。
メンテナンス性も高いですが、設計・加工コストが最も高く、ワンウェイクラッチの中では上位高価格帯になります。
ワンウェイクラッチの選定ポイント
これまでの点を踏まえ、最後に、ワンウェイクラッチを選定する際のポイントについてお伝えします。ワンウェイクラッチはタイプが多いため、目的・用途に合わない選定をすると、過剰なコストや性能不足につながることがあります。以下の観点を理解することで、最適なワンウェイクラッチを選定しやすくなります。
ワンウェイクラッチの価格は? まとめ
ワンウェイクラッチは、「価格が高い・安い」だけで判断すると、オーバースペックによるコスト増や性能不足につながることがあります。必要なトルク・サイズ・耐久性を整理した上で、最適なワンウェイクラッチを選ぶことが重要です。
ワンウェイクラッチの仕組みについては、「ワンウェイクラッチの仕組みと使い方」の記事で詳しく解説しています。こちらもぜひご覧下さい。